ロウリュウとは何か
ロウリュウとは、サウナ室の中でストーブの中に積まれ熱された石の上に、アロマ水をかけたときに立ち上る蒸気のことです。
日本ではストーブや熱波師によるパフォーマンスのことをロウリュウと呼ぶこともありますが、本来は湯気そのもの、もしくは湯気を立ち上がらせる行為のことです。
聞きなれない言葉ですが、もちろん日本語でも英語でもなく、サウナ発祥の国であるフィンランドの言葉です。
ちなみに、サウナもフィンランド語です。
セルフロウリュウとは
セルフロウリュウは、本場フィンランドのスタイルに最も近いタイプのロウリュウです。
セルフという名前のとおり、サウナの部屋の中にある石の入ったストーブに専用のアロマ水を自分でかけて水蒸気を出す方法で、もっともオーソドックスな形式として知られています。
熱波師がパフォーマンスをするタイプのサウナに比べると地味なので、日本では爆発的に流行ることはありませんでしたが、本来のスタイルの重きを置くコアなサウナファンからは支持を得ています。
セルフロウリュウでは専属の管理者などはおらず、サウナの利用者自らが水蒸気の管理を行うため、利用者同士での気遣いやマナーが大事になります。
アロマ水をかける際は、周りの利用者に一言断るのがルールとなっています。
また、ロウリュウをやりすぎると湿度のバランスが崩れることがあるので、調整には気をつけましょう。
オートロウリュウとは
オートロウリュウは、システムが自動で水蒸気の管理を行ってくれるタイプのロウリュウです。
セルフロウリュウのように利用者が手を出すことができません。
一般的な温泉や浴場施設にあるサウナのほとんどはこのオートロウリュウのシステムを使っています。
湿度を常に最適な状態に保つことができるので、誰でもサウナを利用しやすくなるというメリットがあります。
また、利用者同士のトラブルを防ぐ効果もあります。
自分である程度湿度をコントロールしたい人や、ロウリュウを利用者でコントロールすることで起こる湿度の変化を楽しみたいというサウナ上級者には、もしかすると物足りないかもしれません。
ロウリュウとアウフグースの違い
アウフグースはタオルを使って蒸気をサウナ室全体に回したり、利用者の方へ仰いだりするテクニックのことです。
最近では、このアウフグースをパフォーマンスとして行うサウナも増えてきています。
熱波師の大会などは日本のサウナブームに大きく貢献しました。
アウフグースはフィンランドの文化ではなく、ドイツ発祥のテクニックです。
日本ではロウリュウとアウフグースが混同されがちですが、ロウリュウは水蒸気のことで、アウフグースはその水蒸気をタオルでコントロールするテクニックのことを言うのです。