体重計に乗る人

汗をいくら変えても痩せることはない

いきなりの結論ですが、サウナにダイエットの効果はありません。
サウナに入った後、体重は減っていますが、汗をかいたからです。
体中の水分が減っているだけで体脂肪は減っていません。水分で減った体重は水分補給で元に戻ります。
ちなみにサウナ10分で30kcal程度の消費カロリーなので、直接的に効果はないと思っていいでしょう。

血流がよくなって新陳代謝がアップする

サウナによって血流がよくなり、新陳代謝もよくなるといううたい文句があります。
しかし、新陳代謝とは細胞の入れ替わりなので、ダイエットにはあまり関係ないことです。
汗をかいて老廃物をデトックスともいわれますが、汗をかいても老廃物は排出されません。排出されても0.1ナノグラムなのでまったく排出されないと思っていいでしょう。

サウナは逆に太る?

サウナの熱が熱すぎるため、体が危険を感じて基礎代謝を下げてしまうというものです。
基礎代謝が下がると脂肪が落ちにくくなります。

ダイエット効果はまったくないのか

否定的な内容ばかりですが、ポジティブな内容はないのでしょうか。

褐色脂肪細胞の活性化

脂肪の一種に褐色脂肪細胞というものがあります。この褐色脂肪細胞は熱を起こして脂肪を燃やす脂肪です。
サウナには褐色脂肪細胞を活性化する効果があります。
それが以前紹介したヒートショックプロテインです。ヒートショックプロテインを増加させることで褐色脂肪細胞が活性化します。
また、水風呂に入ることでも活性化します。脳が寒さを感じると、交感神経を通じて褐色脂肪細胞に働きかけ体温を維持しようとするためです。
その際は10分程度のサウナ浴でも十分です。

サウナにはダイエット効果はありませんが、太りにくい体作りはできます。
サウナに入った後のお酒はおいしいですが、飲み過ぎたり食べ過ぎたりすると逆に太ってしまいます。
ダイエットではなく楽しみとしてサウナに入ることが大事ですね。